セントラル浄水器の取り付け位置について

大型のセントラル浄水器、どこに設置すると思いますか？

セントラル浄水器って、結構大きいです。どのくらいかと聞かれると・・・
「エアコンをひとまわり小さくしたサイズ」や「まくらを２つ重ねたくらいのサイズ」としか、答えられないのですが。（上手な表現ができなくてすみません！）

家全体で使う水道水をすべて浄水にするわけですから、このくらいの大きさがないと充分な性能を発揮することができないのでしょう。

で、設置場所ですが、まさかあんなに大きい製品をキッチンに！？
なんてことはありません。さっそく、設置場所について説明します。

セントラル浄水器はどこに取り付けるのか？

各社で呼び名が違っても基本的な考え方やコンセプトは同じです。
水道メーター（量水器）の後ろ側（水道業界では２次側といいます。）に取り付けます。

具体的な取り付け工事内容としては、２次側水道配管から分岐配管を作り、水道水全てが浄水器を経由するように配管を施工し、また元の配管につなぎこみます。

その際に、分岐配管として、バイパス経路を設けます。

バイパス経路には、バルブを設け、普段はバルブを閉じておくことで水の流れを制御し、水道水をセントラル浄水器へと誘導します。

セントラル浄水器本体へと誘導された水道水は浄水器のフィルターでろ過され、残留塩素やトリハロメタンなどの化学物質を除去、あるいは低減させます。

もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、セントラル浄水器は従来型（単口）の浄水器と同じ目的の製品です。

同じ製品と言っても、もちろん違いはあります。

単口浄水器とセントラル浄水器の違いは、単口浄水器は、一ヶ所の蛇口から出る水だけが浄水の対象ですがセントラル浄水器は、家中の全ての蛇口から出る水が浄水の対象です。

家中すべての蛇口から、浄水を使えるようになりますので、便利で使い勝手がよく、浄水能力も非常に高い特徴があります。

しかし、高い浄水能力を発揮させる為に、本体が大きくなるという難点があります。

セントラル浄水器の設置個所は水道メーター器後の宅内側配管（２次側）。とはいえ、具体的にどの辺に付けられるかは、建物によってまちまち。

水道メーターが駐車場にある場合などは、メーター器の近くにはつけられませんので、別の場所に付ける事になります。

そう別の場所。この別の場所となった時の判断が難しいのです。どこの場所なら、家全体の水が浄水されるように取り付けられるのか。この辺は、プロに判断をゆだねるのがいいんですが・・・。
それは面倒だという方のために、一つの判断の目安を書いてみます。

それは、まず水道メーターの所から、自宅を正面に見ます。
そして、住宅内のどこら辺に水回り（蛇口）があるか確認します。

水回り（蛇口）がある位置から水道メーターまでの間が、セントラル浄水器を設置できる大まかな場所になります。

図を見ると良くわかるのですが、水道メーターから一番初めに水道配管が分岐するまでの間にセントラル浄水器を設置すれば、家中の水が浄水できます。

実は悩みの種がひとつある場合があります。それは散水栓です。
散水栓のみ独立して、別ラインで配管が引かれていることが多いのです。
理由はお庭側に散水用の蛇口を付ける場合が多いからです。

中にはメーター直後に分岐して、その間には、設置が出来ないケースもあります。
このような場合、散水栓の浄水化をあきらめるか、それともつなぎ替え配管工事を行ない浄水化するか？

悩むポイントはここです。

仮につなぎ替え配管工事を行なった場合は、

イラストのような配管の取り回しが必要になります。工事自体が大がかりなものになってきますので、工事代金の追加が必要になります。
また、つなぎ替え工事の距離が長くなればなるほど、追加の工事代金は高額になっていきます。

なお、水道メーターが駐車場にあり、その駐車場がコンクリート舗装されている場合など物理的につなぎ替えが難しい場合もあります。

「どうしても散水栓で浄水を使いたい！」という希望がなければ、散水栓はあきらめた方が、いいかもしれません。散水栓が浄水でなくても、家の中で使うすべての水道水が浄水になりますので！

※一戸建ての場合は屋外に設置しますが、マンションなどの集合住宅の場合は各種メーター器などがあるパイプスペース内に設置します。