セントラル浄水器って、どういう浄水器のことだか、知ってる?セントラル浄水器とは何か、わかりやすくまとめてみました。
セントラル浄水器で叶うことって何?セントラル浄水器とは何か、わかりやすくまとめてみました。

セントラル浄水器の「種類」や「性能」の違いについて

セントラル浄水器というのは、浄水器本体を屋外に1台取り付けることによって、家にあるすべての蛇口から浄水を使えるようにする浄水器のこと。

家全体の水を浄水にするというコンセプトは同じでも、各メーカーから様々な種類のセントラル浄水器が出されています。

セントラル浄水器に、高性能な種類があるのか?

高性能と言われる浄水器

主な違いは、浄水フィルターの方式の種類にあります。「フィルターカードリッジ方式」なのか「直接充填方式」なのかという点。

どちらの種類でも、セントラル浄水器としては同じ役割をします。しかし、フィルターカートリッジ方式と直接充填方式で大きな違いがあるのです。

その違いは、ろ過材(フィルター)の形状です。

浄水器は活性炭を使ってろ過をするのですが、その活性炭がシート状の繊維状活性炭なのか粒状活性炭なのかと言うことです。

繊維状の活性炭と粒状の活性炭とでは、ろ過層の厚さに差がでます。繊維状活性炭は薄く、粒状活性炭は厚くなります。

当然、ろ過層の厚さが厚くなればなるほど、活性炭と水との接触時間が長くなりますから、それだけしっかりとろ過できるようになると言うことです。

なぜ「しっかりろ過できるようになる」かというと、活性炭は水と接触することでろ過する性質があります。

接触時間が長くなれば、それだけ長い時間ろ過が行われ、おのずとろ過性能が上がります。そのため、多くのメーカーでは、接触時間を長くする為にろ過層を高くするので、浄水器本体が必然と大きくなるのです。

繊維状活性炭を使った製品は、ろ過層が薄いので本体を小型化しやすい傾向にあります。が、繊維状活性炭を使った場合、ろ過層が薄いため瞬間的にろ過しなければならないという弱点が出てしまうのです。そのため、抵抗を大きくして繊維状活性炭と水との接触時間を長くし、ろ過層の薄さをカバーするなど、工夫を凝らしています。

ただし、抵抗が大きいと言うことは、水の出が悪くなったり、「フィルターの目詰まり」を起こしやすいというデメリットもあるので、あらかじめ知っておくといいでしょう。

そして、どちらが良いのかというと、性能的には粒状の活性炭を使ったセントラル浄水器でしょう。どちらの浄水器というよりも、どちらのろ過方式の方が良いか、と言い換えたほうが正確かもしれませんね。

直接充填方式の方が、ちょっと本体を大きくすれば性能も圧倒的に高くなるので、浄水器としてはトップレベルの上位機種とも言えるでしょう。(残念ながらこのタイプはあまりないようですが・・・)

直接充填方式のデメリット

直接充填方式のデメリット

しかし、そんな直接充填方式のセントラル浄水器にも、1つだけ大きなデメリットがあります。 それは、ろ過材(粒状活性炭)の交換が難しいという点。

なぜなら、浄水器という器に、直接粒状活性炭を充填しているから。

直接充填方式のセントラル浄水器は間違いなくオススメできる製品ですが、プラスチックで固めたカートリッジタイプではないので、自分でフィルター交換を行うのはかなり難しい。

パコッ、ガッチャンって簡単には脱着できず、専門の知識が必要になるのです。

直接充填方式の浄水器は、食品産業などの大きなプラントでも活躍しているようですが、この場合は専門業者の方が交換作業やメンテナンスを行ってくれるので問題はないのです。

個人宅ではなかなかそこまでのことはやりづらいのですが、自分で交換作業を行わず、専門業者の方が作業してくれるサービスがあればGOOD !

専門業者の方に頼んでしまえばいいのです。

補足・・・
なぜセントラル浄水器には、色々なろ過方式があるのか?

答えはカンタン。
浄水器のフィルターカートリッジには、いわゆる「統一規格」がないのです。

CD とかDVD、VHS とかβ、電池みたいな、統一の規格がないので、それぞれのメーカーで自由に形を決めて作っています。

メーカー毎にやりやすい、使いやすいろ過方式を採用しているということです。

消費者の立場から言えば、規格が統一されていたほうが便利なのでしょうが、浄水器はまだそこまでにはなっていません。

性能優先でものごとを考えると、粒状活性炭を採用という話になるのでしょうが、先ほどあげた粒状活性炭の難点が、ネックになりなかなか採用されないのです。

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