浄水器って、たくさん種類がありすぎてわからない!
浄水器って、たくさん種類がありすぎてわからない!

巷で見かける浄水器とセントラル浄水器の違いを教えます。

 
  セントラル浄水器との違い  

ホームセンターや電気屋さんでよく見かける「浄水器」。

一番身近なものは、蛇口に取り付ける小型浄水器だと思います。少し大きなものでキッチンの上に置くトップシンク型浄水器などもありますね。

また、電気を使うタイプのものや、水の性質をかえるものまで、販売されています。
では一体、セントラル浄水器と何が違うのでしょう?

それぞれの特長をご紹介しながら、違いをご説明します。

蛇口に取り付ける「小型浄水器」との違い

蛇口型浄水器とセントラル浄水器の違いは、大まかにいうと4つあります。

1)水の出
2)一日に使うことができる浄水量
3)カートリッジ寿命
4)カートリッジの交換頻度

では、上から順番に細かく見ていきましょう。

●水の出

一般的に使用されている蛇口型浄水器の浄水能力は、1分間に約1リットルから2リットル程度しかありません。最大でも1分間で2リットルのペットボトルがやっといっぱいに出来る量です。2リットルのペットボトルをいっぱいにするのに1分もかかるのです。

一般の家庭では、お米を研ぐ時や野菜を洗う時に、1分間に約6リットルから7リットルの水量で水を出して使います。つまり、この時に浄水を使おうと思うと、約3分程度、浄水を取るのに時間がかかってしまうのです。

蛇口型浄水器では、水量が非常に少ないわけですから、かなり不便に感じることでしょうし、お米を研ぐにもイライラすることでしょう。

よく、お米を研ぐ時は水道水で、炊く時だけ浄水器の水を使う方がいますが、お米は最初に水をよく吸うので水道水の塩素がお米のビタミンを壊してしまいます。また、お米から出た汚れを、お米が水を吸う時に吸い込んでしまうことから、お米の研ぎはじめの水はすぐ捨てた方が良いようです。

セントラル浄水器の場合、1分間に約20リットル以上、水が出ます。単純に10倍以上の水量が出せるという事です。

その水量は、セントラル浄水器を付けていることを忘れてしまうほど。水の出は、浄水器を付けていない時と変わりません。(付ける前より水の出が良くなることはありませんので、誤解のない様に。)
お米を研ぐ時も、じゃぶじゃぶと勢いよく使えます。

●一日に使うことができる浄水量

蛇口型浄水器は1日に使える基準の量を10リットルとしています。これは家族が4人いたとしても、一日各々が2リットルずつ飲むことが出来る量です。

「1人あたり2リットルなら、結構飲めるじゃないか」と思われるかもしれませんね。

たしかに、飲み水だけでみたら足りる量かもしれません。蛇口浄水器は、基本的に飲み水確保のための浄水器ですから、この基準の量で充分でしょう。

しかし、セントラル浄水器の場合は、そういうわけにはいきません。

暮らしの水をすべて浄水でまかなうわけですから、1日10リットルではお話になりません。1日1000リットルは欲しいところです。一般的な4人家族の一日の総使用水量は1000リットル程度と言われていますので、1日1000リットルの浄水を使うことが出来れば、それと同等となり、一日普通に浄水を使っても足りなくなる心配はありません。

多くのセントラル浄水器の使用量は、1日1000リットルですから、たっぷり浄水を使っても安心です。毎日、蛇口型浄水器の100倍の量を使えるのです。セントラル浄水器は、1日に使える水量が桁違いに多いのです。

●カートリッジ寿命

蛇口型浄水器の場合、その多くは3ヵ月ぐらいの交換サイクルです。1日10リットルを3ヵ月ですから、10リットル×90日=900リットル。蛇口型浄水器は、3ヵ月で900リットルから1000リットル使うとフィルターカートリッジが寿命を迎えるということになります。

それに対して、セントラル浄水器の交換サイクルは1年ほどの製品が主流となります。1日1000リットルを12ヶ月ですから、1000リットル×365日=365000リットル。

つまり、蛇口型浄水器のフィルターカートリッジ365個分の浄水量・・・。想像するのも難しいぐらいの桁違いな浄水能力です。

セントラル浄水器は、蛇口型浄水器3ヵ月分の浄水量が1日の使用量となりますから、本当に驚きです。蛇口型浄水器の寿命にあたる量がセントラル浄水器の1日分の浄水量に匹敵するのです。

●カートリッジの交換頻度

蛇口型浄水器で浄水能力を維持するには頻繁にカートリッジの交換が必要です。最低で3ヵ月に1回。面倒くさくてつい交換を忘れがち・・・、なんてこともしばしば。

それに対して、最低でも1年に1回交換するのが、セントラル浄水器。手間の回数差は歴然です。

しかし、長すぎる交換サイクルにも、多少弊害があります。それは、何時替えたか忘れてしまうと言うことです。交換サイクルが長いことは理想的、でもいつ交換したか忘れてしまう。 交換サイクルが短くても面倒、長いと忘れる・・・。

浄水器は意外といろいろ大変です。

もう一つ、セントラル浄水器の盲点ですが、交換回数は少なくて済みますが、交換作業にかかる手間は、蛇口型浄水器と比較にならないほど大変です。なんといっても、屋外ですし、大きい本体ですし、重いですし、専門工具が必要になりますし。それだけは知っておいた方がいいポイントですね。

ちょっとだけ、蛇足・・・。

蛇口型浄水器のフィルターカートリッジ1つで、約1000リットルの浄水が出来るわけです から、2リットルのミネラルウォーター(ペットボトル)500本分の水を手に出来る計算です。2リットルペットボトルの水を1本100円とすると、蛇口型浄水器のカートリッジは50, 000円の価値相当と言えます。すごいですよね。

これだけでも十分な価値換算だと思えますが、これがセントラル浄水器の場合になると、2リッ トルのミネラルウォーター(ペットボトル)182,500本の水を手に出来る計算になるの です。

先程と同じように、2リットルペットボトルの水を1本100円とすると、セントラル浄水器 のカートリッジは18,250,000円の価値相当と言えます。圧倒的すぎて笑ってしまいますが、コスト換算からみても、セントラル浄水器と蛇口型浄水器 の差は歴然ということですね。

またまた、ちょっとだけ蛇足・・・。

セントラル浄水器を使うと、ミネラルウォーターを購入する必要がなくなり、排出するペット ボトルのゴミもおのずと減ります。セントラル浄水器のカートリッジ1 本で182,500本のペットボトルのゴミが激減すると 仮定すると相当なエコ効果が望めます。

毎年、そんなに大量にミネラルウォーターを買わないという突っ込みはナシでお願いします( 笑)

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