浄水器って、たくさん種類がありすぎてわからない!
浄水器って、たくさん種類がありすぎてわからない!

軟水器とセントラル浄水器の違いを教えます。

 
  セントラル浄水器との違い  

軟水器ってご存知ですか?
今は見かけなくなりましたが、以前は有名な芸能人がCMしていましたね!

って、それだけじゃお分かりになりません?よね(笑)
それでは、軟水器とはいったい何?といった基本的なことから、セントラル浄水器との違いについてまで、詳しくお伝えします。

アルカリイオン整水器とは

軟水器は、イオン交換樹脂でカルシウム・マグネシウムなどの硬度成分を吸着し、軟水を作り出す装置です。

カルシウム成分が減少しますので、身体に有用なミネラルは減少してしまいますが、お風呂などの鏡の鱗や白い水の跡は、付かなくなります。軟水器を通した水は、滑らかというか少しぬるぬるしたように感じるようです。

元々はお風呂屋さんなどのボイラー系の配管に溜まるスケール(カルシウムゆらいの物質)が付かないようにするために使われていたもので、一般家庭用ではありませんでした。 が、最近では家庭用給湯器の保護として、また電気温水器やエコキュートは、電気で熱を発生させる電熱部分に、硬度成分が固まり故障しやすくなるので、軟水器は給湯器などの保護として使用されています(硬度成分を多く含む井戸水での用途が多いようです)。

一方軟水器は、「粉石鹸もよく溶け泡立ちもいい」「お掃除が楽になる」「風呂場の鱗汚れが減少する」などの理由から生活水として利用するケースもあります。家全体の水を軟水にするタイプから、浴室専用、キッチン専用、ペット専用など、いろいろな生活シーンで軟水が利用できるようラインナップされています。

鱗のようになったカルシウムってなかなか落ちないんですよね↓

  カルシウムのあと

セントラル浄水器との違い

軟水器とセントラル浄水器は、「使用目的」や「水処理の方法」、「メンテナンス」が異なります。軟水器はイオン交換樹脂を使用し、硬度成分と呼ばれるカルシウムなどを除去し、軟水をつくります。セントラル浄水器のろ過材は主に活性炭を使用し、塩素などの不純物を除去し浄水をつくります。軟水器とセントラル浄水器のどちらがご使用者の目的や、用途に適した商品かを選択する必要があります。

●製品の目的が違う

軟水器は、「軟水を作る装置」。
セントラル浄水器は、「家中の水道水から残留塩素を除去する装置」。

同じろ過系の水処理機器ですが、その使用目的は似て非なるものです。水をろ過する装置としては、似ていますが出てくる水は全く違います。

●水処理の方法が違う

軟水器は、イオン交換樹脂で硬度成分を吸着させ軟水を作ります。
セントラル浄水器は、活性炭を利用し残留塩素を除去し浄水を作ります。

浄水器のろ過材に用いられる活性炭は、ミネラル分(マグネシウム・カルシウム)を除去できないのに対し、イオン交換樹脂はミネラル分(マグネシウム・カルシウム)のみを除去します。除去できるものが全く違うのです。

軟水器にも、お家のお水をすべて軟水にできるタイプがあります。

このタイプなら、セントラル浄水器同様屋外に設置しますが、風呂用、キッチン用などは、屋内設置になります。(これは、浄水器も同じですね!セントラル浄水器以外は、浄水器も屋内設置です)

●メンテナンスが違う

軟水器は、定期的(3ヶ月に1度程度)にイオン交換樹脂を洗浄する必要があります。

イオン交換樹脂は再生可能で、何度も使うことが出来ます。再生にはいわゆる塩が必要で、塩を使って再生することができます。 そのため、洗浄用の塩(ナトリウム)を装置に入れ、イオン交換樹脂に付いてしまった硬度成分を洗い流します(排水)。また、ナトリウム洗浄で効果がなくなったら、イオン交換樹脂の交換も必要です。

セントラル浄水器は、定期的なフィルター(ろ過材)交換作業が必要です。

浄水器のろ過材は、再生可能ではありません。除去を終えた後は必ず交換してください。交換サイクルは最低でも1年に1度。残留塩素を除去したフィルターごと交換します。

セントラル浄水器は、水の性質を変える装置ではなく、残留塩素やその他の物質を除去するための装置で、飲み水だけではなく、キッチンやお風呂、シャワー、洗面所など家中の蛇口で良質な浄水を使う事ができます。

セントラル浄水器と軟水器は、そもそもの使用目的が違うのです。
目的に合った製品を選ぶ事が大切です。

そして、現在軟水器を取り付けているという方もいると思いますが、実はそんな方にもセントラル浄水器はお奨めです。

セントラル浄水器で残留塩素をパワフルに除去した後に、軟水器で水の硬度成分をとれば、塩素の臭いや刺激もなくなり、さらにお風呂などの鏡の鱗や白い水の跡がなくなります。セントラル浄水器を付けるからと言って、今までに購入した製品を取り外す必要はありません。

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